再生医療
自分の骨髄液から取り出した幹細胞を増殖培養し投与する骨髄幹細胞療法(MSC療法)と、脂肪組織から幹細胞を単離培養増殖し投与する脂肪幹細胞療法(ADSC療法)があります。
骨髄や皮下脂肪由来の幹細胞は、骨や、軟骨、筋肉や心筋細胞、そして血管を形作る細胞に変化する(分化するといいます)ことが知られています。幹細胞療法は、これらの分化する能力を利用することで、自分の細胞から必要な器官や臓器を「再生」させる治療法なのです。
現在では骨折治療、脊髄損傷の修復に応用されています。
骨髄幹細胞療法(MSC療法)
患者自身の骨髄液を採取し、骨髄中の幹細胞を2週間かけて培養し、細胞の数を増やします。増えた細胞を集め、注射や点滴によって体内に投与します。
脂肪幹細胞療法(ADSC療法)
脂肪幹細胞は皮下脂肪に存在しています。動物から脂肪組織を少しだけ採取し、幹細胞を単離、細胞を培養します。(この脂肪は自分のものでもよいし、保管の動物(種類は同じ)の脂肪でも大丈夫です。)2週間かけて細胞の数を増やしてから、細胞を集め、洗浄して、患部への直接の注射や点滴によって体内に投与します。